自分を知るということ

最近来た方と話していて少し思い出したので忘備録ついでに。

学校とか病院で「もっと自分をよく知る」みたいな壮大なテーマを与えられることがあります。

まあ、そんなことは土台無理なテーマなんですけど考える練習にはいいと思います。

自分を考えるという時に自分ってなんなんだろ?って考えると難しく有りません?

会社員なんて他にもいます。優しい会社員もたくさんいます。優しい太った会社員もたくさんいます。個人にどんなに形容詞をつけたところで自分という説明にはなりません。では私個人とは名前以外に何か特別なことってあるんでしょうか。

結局の所、自分とは何かと言えば自分以外のものになります。

周囲があって初めて自分という輪郭が明らかになっていくという感じです。3歳時が自我が十分ではないのは外界を知らないからということになります。

自分という輪郭がないのに自分を考えるということも難しい話で、どちらかというと自分以外の人たちを考えることで自分という輪郭が出てきます。だから自分を知るということは他人と比較する作業でもあるので苦しくなることもあります。

話が脱線気味ですが、なので自分という輪郭がない子に自分を考えよと言ってもパニックになるだけです。どちらかというと褒めていきながら垣根を整えていく。周囲はそんなイメージでいてくれるといいかなと思います。それが自己肯定感とか自己承認ということにつながっていきますので。自分を知らないのに自分をほめるというのも難しいもんですから、周りがほめていくというのが先になるということを覚えておいてもらえればと思います。

この辺は、自我哲学という分野になるので興味ある人は読みすすめるといいと思います。

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